光線治療器について
様々な光を発して、その光の作用を応用する治療器を光線治療器と呼ばれます。
また、その行いを「光療法」「光線療法」などと広く一般的に呼ばれています。
医師が行う医家向けの医療機器と、誰もが安全に使用できる家庭用医療器に分かれます。
光を作る光源としては、電球、蛍光灯、レーザー、LED、キセノンといった数々の光源が使用され、各々の光源の特徴別、目的別に使用されています。
また、光の波長で使用されるものは、紫外線領域、可視光線領域、赤外線領域になり、その波長領域は目的と機器によって異なります。
アーク光線治療器(家庭用光線治療器)について
様々な光源がある中で、カーボン(炭素)とカーボンに高電圧を掛けてアーク放電させた光を応用する光線治療器をカーボンアーク灯と呼びます。
このカーボンアーク灯の歴史は、現存する光線治療器の中では一番古く、デンマークのニールズフィンゼン博士がカーボンアーク灯を創案し当時の治療に大きな功績を残しました。この功績が称えられ1903年に同士がノーベル生理医学賞を受賞したことがきっかけになり、カーボンアーク灯はその後様々な改良とともに世界中に広がりました。
アーク光線治療器は、このカーボンアーク灯の原理を現代の技術にて革新したものです。原理は、左右2本の特殊な医療用高純度カーボン(高純度炭素)に電極を設けてアーク放電させます。この時のカーボンの燃焼温度は、約3000 度の超高温で燃焼します。(太陽の表面温度は約6000 度)
カーボンアーク灯の目的は、太陽と同質の光を作るために高温で燃焼するアーク放電を利用します。3000度の超高温で燃焼する直径1cm の人工太陽を作り太陽と同質の光を忠実に再現させます。
アーク光線治療器のアーク放電は、コンピュターで自動制御されるため、常に安定した光を発光できます。また、光の波長領域は、光源となる医療用高純度カーボンの種類を変えることで調節できます。大変に高度な技術を用いた世界でも類を見ないカーボンアーク光線治療器です。(純国産)
※アーク光線治療器は、有名大手技術企業により研究開発されたものです。
※光の照度は、太陽光と同等の1 万ルクスになります。(蛍光灯のおよそ10倍以上)
光の共同作業
アーク光線治療器は、太陽光とほぼ同一の光の波長を放出します。波長領域は、320nm~10000nmまでの波長を、1nm単位、0.1nm単位、0.01nm単位のように、区切りなく連続的に、10万種類以上の光の波長を同時に放出します。これを【連続フルスペクトル光】と呼びます。
太陽光と同一の連続スペクトルは、太陽と同じ原理で物質を超高温で燃焼させるカーボンアーク方式でなければ作ることができない光です。
この10万種類の光が、各々の特徴を生かすと同時に互いの欠点を互いにかばい合うことで、【光の共同作業】が行われます。
アーク光線治療器は、320nm~10000nmまでの波長を、1nm単位、0.1nm単位、0.01nm単位のように、区切り無く連続的に10万種類以上の光の波長を同時に放出します。また、照射部全面の光度は太陽光と同等の10000ルクスの明るさになります。