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(第15回 日本療術学会 シンポジウム)
財団法人 全国療術研究財団 光線部門 代表世話人 医学博士 宇都宮光明

■生活習慣病


厚生省は昭和31年に主に40歳以降に発症し、初期には無症状で、進行し合併症がでてからは治療が難しく死亡率が高い疾病群を成人病と命名し、早期発見、早期治療を中心に予防対策を進めた。しかし成果を上げるには成人病の発症、親展に関係する食事、運動、喫煙、飲酒などの生活習慣を改める必要が強調されるようになり、平成8年に成人病対策を生活習慣病対策に政策を転換した。したがって生活習慣病の対象患者は成人病と殆ど変わらない。すなわち、悪性腫瘍、心臓病、脳血管疾患を始め、高血圧、動脈硬化、高脂血症、糖尿病、肥満、高尿酸血症、閉塞性肺疾患、肝臓病、骨粗鬆症などである。

■食事を摂ると等しく『光線を浴びよ!』

光線には、紫外線の光化学作用、赤外線の温熱作用、可視光線の受容器を介する作用など、生活習慣病の予防、治療の面で、何物を以っても代え得ない作用がある。例えば紫外線で合成されるビタミンDが血液循環を通して遠隔部の標的器官に運ばれ、それぞれが正常な機能を保持する上で必須のい作用を営むのであるが、これこそが自然の摂理に適うことであり、それ故、『食事を摂ると等しく光線を浴びよ!』と言う所似まのである。

■ビタミンDの2大作用

ビタミンDは20世紀の初頭に、抗クル病因子として発見されたのを契機に、カルシウム代謝調整ホルモンと位置づけられてきたが、近年、細胞のビタミンD受容体を介して細胞分化誘導する作用が発見されて注目されている。なおビタミンDは魚肉を除く食品には殆ど含まれていないため、紫外線のビタミンdを生成する機能が低下する高齢者ほど、光線を浴びる生活習慣を失うと容易にビタミンD欠乏症を起こすのである。

@カルシウム代謝調節ホルモンとしての作用
ビタミンDはカルシウムの吸収と排泄が関わる体外バランスと細胞内カルシウム濃度を細胞外の1万分の1に保つ体内バランスを保持する上で欠かせない作用がある。すなわち、ビタミンD欠乏症を起こすと、カルシウムの吸収量が減り排泄量が増えてカルシウムの血中濃度が低下するため、副甲状腺ホルモンのパラソルモンがカルシウムの貯蔵庫の骨の吸収を促しカルシウムが血中に溶出する。この際、門に溶け出たカルシウムは血中から細胞内に移行して細胞内カルシウム濃度が上昇する。この状態をカルシウムパラドックスと呼び、さまざまな生活習慣病の危険因子になる。骨粗鬆症が進行しているほど、動脈の筋細胞内カルシウム濃度が上昇し血管が収縮するため血圧が上昇し、動脈にカルシウムが沈着するため動脈硬化を促し、膵臓のインスリンの分泌を阻害し、免疫担当細胞の機能を低下で感染症やアレルギーや癌などにかかりやすくなる。また機能面では神経、内分泌系の情報が正常に伝達されなくなる。

A細胞分化誘導作用について
ビタミンDはビタミンD受容体を介して細胞分化を誘導する。ビタミンD受容体は小腸粘膜上皮細胞、副甲状腺主細胞、造骨細胞、腎臓の遠位尿細管細胞のようにカルシウム代謝を調節する器官だけでなく、膵臓、下垂体、甲状腺、皮膚、胃、肝臓、胸腺、脳、骨髄、軟骨、胎盤、悪性腫瘍細胞など広く分布しており、それぞれの機能を調節し、悪性腫瘍細胞の増殖を抑制し正常細胞への分化を誘導する作用が示唆されている。

■光線の温熱作用
光線の温熱作用は主として近赤外線の輻射熱による。その特徴は透過力があるため深部から温め、血液循環を著しく促進する。
加えて近年、熱刺激による遺伝子発現が熱ショック蛋白質の合成を促し、細胞障害から生体を防御し、自然免疫を高め、蛋白質の正常化に関与することが明らかにされ、光線療法の適応症の拡大につながるとして注目されている。

■光受容器を介する作用
光線は光受容器を介して松果体ホルモンのメラトニンの分泌を抑制する。この作用は全盲者の研究から皮膚でも行われることが明らかにされているが、メラトニンの日内リズムが自律神経、内分泌機能を始め、生理現象全般を調整している。またメラトニンと気分を安定させるセロトニンは逆相関係にあり、うつ病の治療に極めて有効なことが示唆される。

■光線のその他の作用
これまでの研究から、光線には他にも、コレステロール値の低下、尿酸の排出、新陳代謝の亢進、肥満の解消、など数多くの生活習慣病の予防と治療に有用な作用が認められる。

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